トップメッセージ

これからも。社会を支え、新たな運び方を創造する。
平素はヤマト運輸に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2025年4月に代表取締役社長に就任して以来、私は全国の現場に足を運び、当社の最大の強みである「全国の物流ネットワーク」と「ネットワークを支える人財」の真価を再認識してまいりました。
本年1月20日、私たちの主力事業である「宅急便」は、発売開始から50周年という大きな節目を迎えました。1976年にわずか11個の荷物のお預かりから始まった宅急便が、今日まで成長を続けられたのは、ひとえに長年にわたり私たちを育て、支えてくださったお客さま、そして地域のパートナーの皆さまのおかげです。ここに心より深く感謝申し上げます。
現在、物流を取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。EC化の進展による荷物の小口・多頻度化や、少子高齢化・過疎化に伴う輸送力の低下など、直面する課題は決して少なくありません。しかし、いかなる時代においても私たちの根底にあるのは、一人ひとりが自ら考え行動する「全員経営」の精神です。
社長就任時に掲げた「顧客体験の向上」「持続可能な物流の実現」「社員をはじめ共に働く仲間が輝く職場づくり」という3つの柱をさらに前進させるとともに、本年度は事業構造の進化に一層の力を注ぎます。
具体的には、中期経営計画で成長領域と位置づける法人向けビジネス(コントラクトロジスティクス)やグローバル領域において、当社の専門性とネットワークを最大限に発揮し、お客さまのサプライチェーン全体の最適化に貢献する「法人ビジネスの拡大支援」を加速させてまいります。
こうした強固な事業基盤を構築するとともに、私たちは複雑化する社会課題の解決にも真摯に向き合います。ただし、それは決して私たち一社の力だけで解決できるものではありません。ビジネスパートナーの皆さまや行政の皆さまと深く連携し、互いの知恵を出し合う「共創」の取り組みを通じて、初めて実現できるものと考えています。物流最適化による環境負荷の低減や、災害時における迅速な支援体制の構築など、経済的価値と社会的価値を同時に創出する新たな事業モデルを、パートナーの皆さまと共に築き上げてまいります。
すべては、お客さまが過ごす「当たり前の日常」を、明日も変わらずお届けするために。
物流は、人々の生活と経済を支える大切な社会的インフラです。お客さまがそこで生活を営んでいる以上、私たちはその暮らしを、物流の側面から責任を持って支え続けていかなければなりません。物流というライフラインを未来へつなぐ使命を胸に、より豊かで持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
今後とも、ヤマト運輸への変わらぬご愛顧とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2026年4月1日
ヤマト運輸株式会社
代表取締役社長
阿波 誠一
